これからアパート経営を始めようと考えているものの、確定申告のやり方に不安を抱く方は少なくないでしょう。
本記事では、不動産所得とはどのようなものかお伝えしたうえで、白色申告と青色申告とは何か解説します。
アパート経営を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
不動産所得とは
不動産所得とは、総収入金額から必要経費を差し引いた金額です。
総収入金額に含まれるのは、賃貸収入(家賃)、更新料、名義書換料、敷金や礼金の返金しなかった額、そして共益費として受け取る電気代や水道代です。
必要経費には、住宅ローンの金利、仲介手数料、管理委託手数料、修繕費、清掃費、保険料、減価償却費、そして司法書士や税理士の依頼料が含まれます。
必要経費が多いほど、最終的な所得額は低くなりますが、計上できるのは基本的にアパート経営に関連する費用に限られます。
経営とは、直接関係のない食事代や交通費については計上できないため、注意が必要です。
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白色申告とは
白色申告とは、不動産所得がある方で青色申告をしていない方が利用する申告手段です。
事前の届出が不要で、比較的簡単に手続きができるため、手軽さを求める方に向いています。
必要な書類は、確定申告書Bと収支内訳書で、保存すべき帳簿は法定帳簿と任意帳簿です。
簡易簿記で記入が容易であり、簿記の基本知識がなくても取り組みやすいですが、特例や控除の利用はできません。
税制面での特典はありませんので、手続きの手間と時間を軽減したい場合に考慮してください。
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青色申告とは
青色申告と白色申告の違いは、税制面での優遇措置の有無にあります。
青色申告では、最大65万円の特別控除を受けられます。
さらに、事業専従者の給与、滞納家賃、少額備品などを経費として申告できるため、税金に関連する所得額を最小限に抑えることが可能です。
また、アパート経営で赤字が出た場合でも、青色申告をすることで最大3年間の繰越控除が可能で、税金の還付を受けることができます。
申請に必要な書類は、確定申告書B、青色申告決算書、貸借対照表、損益計算書、第三表、第四表など多数ですが、白色申告よりも手続きが複雑です。
簿記の基本知識が必要であり、記入漏れが起こる可能性もあるため、専門家に相談することを推奨します。
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まとめ
不動産所得がある場合は、所得税を支払うために確定申告が必要ですが、青色申告と白色申告とはそれぞれ特徴が異なります。
手軽さを重視するのであれば、必要書類が少ない白色申告がおすすめですが、控除や特例を使って税制上の優遇を受けるのであれば、青色申告がおすすめです。
青色申告を利用するのであれば、用意するべき必要書類が多いため、提出ミスが起こらないように確認しながら作業を進めましょう。
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